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オペラにハマる人続出?!「椿姫」

2024年08月05日(月)

 

オペラ発祥の地イタリアを中心として、ヨーロッパではオペラそのものを題材にした映画が少なからずあります。それは日本に例えていえば、歌舞伎、浄瑠璃の「忠臣蔵」が映画化されることに似ているかもしれません。共に大衆文化として誕生しながら、現代では共に敷居の高い印象を持たれているのではないでしょうか。

 そんなオペラを扱った映画をシネオペラ・シリーズとして上映しないか、と声をかけられ2006年4月からスタートさせました。まず、会場問題です。演劇の上演や、文楽の京都公演をやっていたこと、席数も程よくスクリーンを大きくしても見やすいという点で府立文化芸術会館に決めました。次にどの作品からスタートさせようかと、3本ぐらいの提案を受けます。その中で目に付いたのは「椿姫」でした。タイトルは知っているけど内容はよく知らないという程度でした。ただ、ゼフィレッリ監督ということで、学生時代に見た「ブラザー・サン シスター・ムーン」(72年)などの監督でその演出力には定評がありましたので、第1弾として決めました。 

 主演は、三大テノールの一人プラシド・ドミンゴとソプラノ歌手テレサ・ストラタス、全く知りませんでした。詳細が決まり告知を始めだすと、問い合わせの電話が鳴り始め、自分が知らなかっただけだということを思い知らされた次第。当日は435人が参加、「オペラのとりこになりそう」という感想を述べて帰っていく人が何人もいました。何事も先入観を捨てると人生の楽しみは広がります。