地球温暖化が叫ばれているにもかかわらず、今年の冬は例年になく寒いです。そんな天候が続くと思いだすのが「デイ・アフター・トゥモロー」という映画。
公開してから9年が経過した2013年8月に、精華町の環境団体が主催で上映依頼がありました。映画の内容をよく知らずに当日上映し、ついつい見入ってしまいました。
冒頭、南極基地で地層調査をやっていて突然棚氷が裂けて、主人公が危うく命を落としそうになるシーンから始まります。地球温暖化は加速度を増しています。一転、今度はインドのニューデリーで開かれている国連の環境会議に参加し、温暖化によって地球は氷河期を迎える、ということを歴史的、学術的に語るのですが、参加者の多くは一顧だにしません。外は雪が降っているにもかかわらずです。
彼の説は、温暖化によって北極や南極の棚氷が解け、グリーンランドの氷床が解けて海に流れていくと、海水温が下がり、真水が加わることで塩分濃度が変化して海流の流れが変わり、異常気象が起こるといった内容でした。そのあたりの説は正確には記憶していませんが、温暖化が進んできている今日、日本でも百年に一度といった規模の豪雨が頻繁に起こり、竜巻や豪雪がよく発生するなど、この映画の中で言われていることが現実味を帯びて来ているところが不気味です。映画の時間的な制約がありますので、あれもこれもが急激に発生していきますが、あながち荒唐無稽とばかりは言えないリアルさを持った作品です。