カレ-ライスを一から作る
一杯のカレ-ライスには、たくさんの命がつまっていました。
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上映時間 | 96分 |
出演 | 関野吉晴/武蔵野美術大学 関野ゼミ生 |
監督 | 前田亜紀 |
あらすじ
アフリカから南米までの人類拡散の道のり「グレートジャーニー」を逆ルートでたどった探検家・関野吉晴は、武蔵野美術大学で一風変わった課外ゼミ活動をしているが、2015年に始めたのが「カレーライスを一から作ってみる」という試み。本作は野菜や米、肉、スパイスなどの材料をすべて一から育てるという途方もない計画を学生たちと取り組み、カレーライスが出来上がるまでの9か月間を記録する。 関野の狙いは、「モノの原点がどうなっているかを探していくと社会が見えてくる。学生たちにはカレー作りを通して色々なことに“気づいて”もらいたい」ということ。集まった数十人の学生たちは、知らないことや慣れないことばかりの現実に悪戦苦闘しながらも、野菜や米、家畜を一から育てていく。思っていたよりも生育が遅い野菜を見て「化学肥料を使ってもいいのではないか」「いや、使うべきではない」と意見が分かれたり、一所懸命育てるうちに鶏に愛着がわいてしまい、「殺すのを止めよう」「いや最初から食べるために飼ったのだから屠るべきだ」と議論が巻き起こったり…。「命を食べて生きる」という、人間にとってごく当たり前で、基本的な営みを見つめ直すドキュメンタリー映画。