劇場版 アナウンサーたちの戦争
戦争の渦の中で、「言葉」が兵器となっていった――。
テーマ | |
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上映時間 | 113分 |
出演 | 森田剛 橋本愛 高良健吾 安田顕 |
監督 | 演出 一木正恵 |
あらすじ
国民にとって太平洋戦争はラジオの開戦ニュースで始まり玉音放送で終わった。奇しくも両方に関わったのが 天才と呼ばれた和田信賢アナ(森田剛)と新進気鋭の館野守男アナ(高良健吾)。和田も館野も緒戦の勝利を力強く伝え続け国民の戦意を高揚させた。同僚アナたちは南方占領地に開設した放送局に次々と赴任し、現地の日本化を進めた。和田の恩人・米良忠麿(安田顕)も“電波戦士”として前線のマニラ放送局に派遣される。一方、新人女性アナウンサーの実枝子(橋本愛)は、雄々しい放送を求める軍や情報局の圧力で活躍の場を奪われる。やがて戦況悪化の中、大本営発表を疑問視し始めた和田と「国家の宣伝者」を自認する館野は伝え方をめぐって激しく衝突する。原稿を読む無力さに苦悩する和田。任された学徒出陣実況をやり遂げようと取材を深めるもその罪深さに葛藤するのだった。そして館野もインパール作戦の最前線に派遣され戦争の現実を知り、マニラでは最後の放送を終えた米良に米軍機が迫る。そして戦争終結に向け動きだした和田たちにも….。太平洋戦争で、日本軍の戦いを支えていたラジオ放送による「電波戦」。「声の力」で戦意高揚・国威発揚を図り、偽情報で敵を混乱させる。そしてそれを行ったのは日本放送協会とアナウンサーたち。戦時中の彼らの活動を、事実を基に映像化し、放送と戦争の知られざる関わりを描く。